当院のやけどの治療は年間1600~2000例であり、
日本でも有数の症例数です。
患者さんは高知県内だけでなく他府県からも来院されます。
熱傷治療で最も大事な事
熱傷治療で最も大事な事は、創を乾燥させないことです。
この方法は70年余り前(※)からかわりません。
次に大事なことは患部を下げないことです。(患肢挙上、うっ血させない)
この二点は最も大事にしている治療方針です。
(※)昭和20年の大空襲のとき、被災した多くの熱傷患者が高知市から歩いて
伊野見元病院を受診したそうです。治療の基本はこの時となんら変わりません。
処置について
処置技術は治療結果に大きな影響を与えます。
当院はゴムの入った包帯を使いません。傷によくないと考えています。
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処置技術が重要です |
治療例 |
油と熱湯による熱傷
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熱湯による熱傷
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包帯法
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爆発による熱傷
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包帯法
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ホットプレートによる熱傷
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副木による創の保護と固定 |
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火による熱傷
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熱傷が深いため
疎血状態(白っぽい) |
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疎血状態 |
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水疱は切除しない事が大事 |
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上皮化終了
機能的には問題ありません |
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爆発による熱傷
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受傷時 |
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分泌物が付着した状態
分泌物の膜(防禦膜)を
失うので、洗浄はしない |
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乳幼児で危険な高熱蒸気熱傷
炊飯器の蒸気
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手術
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術後
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